松尾ゆり

2012年10月

 台風17号が去ったあと、また一段と涼しくなり、朝晩は長袖が必要になりました。最近の台風は雨が多いので、何事もなければいいけどと心配になりますね。近所でも床上・下の浸水被害が出ました。

板倉みさお

ますます迷走を続ける国の政治

 民主党代表選・自民党総裁選に大騒ぎのテレビが、それと同時に中国と韓国を憎々しげに伝えるニュ-スも連日流しました。誰が総裁になり、総理になろうと、消費税増税のスケジュ-ルは変わらず、職がない人が職につける法律ができるわけでもなく、国の政治を変えるという考えがまた深まりました。中国や韓国に対しても憎しみをあおる一方の報道を見て、「お隣の国と仲よくする方法を捜すことも大事やないかな」と言った友人もいたり、「オスプレイを沖縄に持っていくって、アメリカに沖縄を取られているんと同じやんか」と言った知人もいました。

尖閣も竹島も日本の領土です
しかし野田政権のやり方ではうまくいきません

尖閣問題

 日中両国は国交正常化40周年を迎えました。この間個人で企業で多くの人事交流があり、日本企業の中国進出も相次ぎました。経済関係はもとより各方面で日中関係は飛躍的に深まりました。そして中国はこの40年間で経済的にも大きく成長し、国際的にも大きな発言権を持つようになりました。

 しかし戦後一貫して、特にソ蓮崩壊後のアメリカの軍事戦略の標的は対中国であり、日本国内の米軍基地はそのためのものです。日米安保条約はアメリカのために日本は軍事的に協力するという条約です。沖縄の人たちが沖縄返還後も苦しめられているのは、この条約も含めアメリカに従属し、独立した国としての考えと行動を持たない、現在までの日本の政治のためです。

 今回の尖閣問題にしても、日中両国の関係全体からすれば一部の問題にすぎません。アメリカの手先となって、後に鉄砲を隠して付き合っていくのか、それとも独立した日本の国として、同じアジアの国として共生していく道を選ぶのか、どちらがうまくいくのか言うまでもないことです。主権国家として、アジアでどう生きていくのかを問われている重要な問題です。

竹島問題

 落ち目の李明博大統領が政権浮揚を狙って竹島に上陸したのは、暴挙というしかありません。問題なのはわが国政府の態度です。韓国による竹島の実効支配が始まったのは、朝鮮戦争後の1952年からですが、この間日本の歴代政府は、竹島を取り戻すための戦略もなく、ほとんど手を打ってきませんでした。

 1965年に締結した日韓条約の中でも領土問題を「解決せざるをもって解決したとみなす」と棚上げにしました。当時アジアにおける「反共」の態勢づくりを急ぐアメリカを助け、自分たちは韓国市場での利益ほしさに、いいかげんな条約を締結したわけです。

 その上わが国政府は、朝鮮半島に対する明治以来の侵略と植民地支配の歴史に無反省で、誠実な謝罪と補償などを行ってきていません。竹島問題も尖閣問題と同様、アジアの国々との信頼と共生の道を、独立国家としてどのように求めていくのかが問われているのです。

板倉みさお