板倉みさお

2015年10月

不安が心を覆っている

 なんとなく不安が心を覆っている感じで10月を過ごしています。10月は祭りや運動会、地域の行事もいっぱいあって楽しい月のはずですが何やら、心がざわざわして落ち着かない月になっています。

 9月19日の未明、テレビの前を離れることができずに、ただただ「民主主義って何だろう」と考えながら、応援してきた議員の方々の怒りの顔が映るたびに「がんばって」と声を掛けていました。 国民の6割がこの安保法案に反対し、8割が説明が不十分だと声を上げていたにも関わらず国会では賛成多数で可決されました。

 しかし学生を始めとする若い世代から「選挙に行こう、政治を変えよう」とのシュプレヒコールがテレビ画面から聞こえてきた時は感動しました。

 力を持っているお上と闘うのですから、初めから勝つことは至難の技です。あきらめず作戦を考え闘い続けることが重要です。苦渋の歴史の中でもあきらめず、人としての尊厳をアメリカ政府と日本政府に突きつけ、闘い続けている沖縄県民が良い見本だなあと改めて思っています。

労働者派遣法が改悪され、TPPもアメリカの言いなりに

 安保法案の成立と同時ぐらいに「あれっ、決まってしまったの?」と抜き打ち的に、これは経団連(経営者の団体)の強い要求に従って悪法が成立しました。今回の派遣法では一生派遣、一生非正規の労働が許され、また資格を持っている人でも不安定な雇用になる人が増えることになります。

 今でも不安定雇用、低賃金が原因で結婚もできない、子どもを産み育てることもできない若者がいるのに、少子化が止まるはずはありません。安倍さんが「出生率を上げる」と言っていますが、どこの国の話?と言わざるをえません。

 「景気もよくなり、国民が豊かになるように・・・」とも言いますが「正規で働けず、給料も少ない若いもんが増えてるのに、車が売れるわけない、車作ってるやつらが車買えない日本になっとるのに・・・」と自動車産業の労組の友人が言っていました。まったくそのとおりの国になっているのです。

 TPP交渉でアメリカに大幅に譲歩して多くの農畜産物、ニンジンや玉ねぎまでも関税撤廃の対象になっています。安保法案もアメリカ軍を助け、共に戦うと言う法案ですが、TPPもその本質は同じです。大規模農業の国であるアメリカが自国の農畜産物を、他国に押し付ける仕組みを作っているのです。

 カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなども参加していますが、様々自国の利益を考え交渉しています。しかし日本は、自国の食糧自給率を高め国民の食糧を確保し食の安全を守る、と言う最も重要な利益に立って交渉を進めていません。米が余っていると言い米の価格を切り下げ米農家に犠牲を強いてるのに、アメリカ米の輸入を拒否できないなど言いなりです。

 アメリカと「大筋合意した」とのことですが農家はこの結果に怒っています。「国会決議」を守っていないからです。また、食糧の安全を心配する若い母親たちが首相官邸前で集会を開くなどしています。

 日本以外の国は、アメリカとの合意に至っていません。アメリカの言いなりになっているのは日本だけなのです。これからでも他国と足並みを揃えることはできます。TPPは農業だけではなく、今後医療、薬剤の分野もあります。安保法案同様に、TPPについても関心を持ち続けることが重要だと思っています。

季節のいろどり

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