板倉みさお

2016年2月

人を思いやって考える…

 穏やかな年明けを過ごし、息子や娘家族が帰りほっとした為か、思わぬ「おばさん不注意骨折」をしてしまいました。足の甲をひねり捻挫だと思っていたのですが指の骨が折れていました。今から先のことは何が起こるか分からない、と実感しました。数週間の松葉づえ生活ですが、いかに不便かを体験中です。思いやり駐車場の場所、建物の入り口までのスロープの高さや距離、気にせずに来たことがすべて不自由に感じられます。人を思いやって考えると言いますが、体験をしないと分からないことが100%近くはあると思いながら毎日を過ごしています。

板倉みさお

アベノミクスは、大企業・大投資家たちのためのものだった

 国会審議や予算委員会のテレビ中継を観ていると首相答弁に腹がたちスイッチを切ってしまうことが度々あります。

 野党の追及には耳を貸さず、客観的にみて正しいこと、当たり前なことにも自らの価値観で押し切る答弁をし、現在国民が置かれている状況についても全く議論がかみ合ってないことがしばしばです。

*安倍政権下での資本と労働との関係でみると、企業の営業利益は12年度11.9%→14年度16.4%に増え、雇用者報酬は72.3%→68.8%に減っています。

 資本金10億円以上の大企業の経常利益は11.5兆円増え、内部留保は354兆円にまで積み上がりました。労働者1人当たりの平均賃金(ボーナス含む)は大企業では2年間で7万円増加したのみ、中小では逆に6万円減っています。(法人企業統計から)

*経済再生「3本の矢」で暮しをよくする「アベノミクスで株価は2倍、大企業の企業利益は過去最高、完全雇用で失業率も低下」これはすべて輸出大企業、投資家の利益であり、雇用は女性、高齢者などを低賃金で働かせることができたと言うことにほかなりません。

 実質的に賃金を下げ、中小企業を苦しめ家計から所得が移転したのです。

 国の財政でみてみると13年度から15年度の税収増加分14兆円のうち、所得税は5.6兆円、消費税は6.4兆円、法人税はあれほどの企業利益を上げていながら減税をしたため0.5兆円しか増加していません。この数字だけ見てもアベノミクスはこれまでにない私たちからの収奪の政策だと言うことがはっきりわかります。

 一億総活躍社会、女性が活躍できる社会と耳障りはよいものの、派遣法の改正で正規雇用にありつける労働者は少なくなる一方で、残業代ゼロ法案や首切りが自由にできる法律の制定までが準備されています。

今までよりもなお一層、対米従属を強めていく政権です

*また、昨年の11月のHPでお知らせした「アーミテージ報告」のように、アメリカからの要求に従っての政策が根底にあるのです。

 小泉政権の時の郵政民営化も当時のアメリカからの要求「年次報告書」にはっきり書いてあります。

 しかし小泉政権当時に比べ、アメリカの対日要求は更にエスカレートしています。それはアメリカに次ぐ経済大国となった中国の台頭と、世界の中でのアメリカの地位の低下です。アメリカは中東での失敗で現在アジア重視の戦略をとっています。ここでじゃまになるのが中国なのです。

 安倍政権は対米従属のもとで、愛国心、教育再生などを掲げ、憲法改悪も進めようとしています。防衛費を増額し、集団的自衛権を行使して、南シナ海への自衛隊派遣も検討しています。アーミテージ報告にみられるようにアメリカの要求は今後も続き、アメリカ(帝国主義)の今後の対中、対世界戦略それに基づく対日政策によって今後の安倍政権の方向も決まるのです。自国の運命をアメリカに委ねる怖い道です。私たちが選ぶ道ではありません。

 アメリカのために日本が国家財政から支出することが、今後さらに増えていくことは想像できます。それはすべて私たちからむしり取るお金なのです。国の進路が私たちの暮らしにも直結しているわけです。

季節のいろどり

板倉みさお